介護の世界は、自分には関係ないし縁もないと思ったことありませんか?
親や祖父母が高齢者施設に関わっているのなら身近な世界かもしれませんが、40代で大手鉄鋼メーカーをリストラされこの世界に流れ着くまで僕自身この世界とは完全に無縁でした。
で、この世界に8年いて一つ言えることは、外から見たイメージとは全く違う世界。
大変な入浴介助がないデイサービスの介護がいちばん楽
こんにちは。
私は高校卒業後ずっと介護関係職を続けている39歳男の吉川です。
現在は機能訓練型デイサービスで管理者兼相談員をしています。
保有資格は介護支援専門員と介護福祉士です。
私は高校を卒業してから20年介護の仕事を続けていますが、職種はいくつか変わりました。
その中で一番楽だった仕事は、今就いている機能訓練型デイサービスの管理者業務。
私は高校卒業後すぐに介護老人保健施設に勤め、まず入所している高齢者の介護をする仕事に就きました。
介護老人保健施設に入所している高齢者の方は要介護度が高く、たくさんの介護が必要な方が多かったので、移動介助で抱えたり入浴介助はほとんど介助が必要だったりととっても大変でした。
また夜勤もあり、夜間も結構忙しかったので朝にはぐったりと疲れました。
その次にはデイケア通いでリハビリテーションを行うサービスの介護職に就きましたが、ここでも介護度が重度の方が多く夜勤がないだけで介護老人保健施設とあまり変わらないぐらい肉体的にきつい仕事が多かったです。
その後ケアマネジャーや支援相談員の事務的な仕事にも就きましたが、書類作成が結構大変。
そうやって様々な職場で働きながら現在は、機能訓練型デイサービスの管理者をしています。
機能訓練型デイサービスの利用者さんは、元気な方が多く介護自体はほとんど必要ありません。
どちらかというと、一緒に運動するのが介護職の主な仕事。
今の私は管理者なので介護の仕事はほとんどありませんし、書類仕事も支援相談員やケアマネジャーの時ほど多くなく今までの介護の仕事の中では一番楽だった仕事です。
入浴介助がなくて楽なデイサービスは機能訓練型の施設
まず1つ目に、機能訓練デイサービスのサービス自体が楽です。
機能訓練型デイサービスは、機能訓練に特化したデイサービスなので、サービスに入浴や食事はありません。
また私の勤めるデイサービスは半日型なので、午前の利用者さん午後の利用者さんと半日の利用の枠でいらっしゃいます。
短時間のデイサービスなので機能訓練だけを提供することで介護の中でも大変な食事や入浴がなく、そういった介護が必要ないことで肉体的にとても楽です。
2つ目に、介護度が軽度の利用者さんが非常に多いです。
機能訓練型のデイサービスなので、運動したい体を動かしたい目的で利用されるため体の動きにくい介護度が重度の方はほとんどいらっしゃいません。
ですから、車いすを押したり、排せつの介助をしたりと、日常生活動作の介助が必要な方はほとんど来られません。
介護自体ほとんど必要ない方が多いことが楽な理由の一つです。
3つ目に、管理者と生活相談員が楽な仕事なんですよね。
しかも私は管理者兼生活相談員なので、実際介護の現場に入ることはあまりありません。
仕事は一日中机に座って事務作業ですから、肉体的にはかなり楽ですね。
そしてその事務作業も、私はこれまでケアマネジャーや介護老人保健施設の支援相談員をしてきましたが、そのどれに比べても多くなく楽です。
そういったことから、これまでのどの職種に比べても楽な介護関連の仕事と感じています。

入浴介助がなくて楽なデイサービスの年収は450万円
私は、現在働いている機能訓練型デイサービスに就職するまで約17年間介護の仕事をしてきました。
介護保険が始まったのが平成12年ですが、私は平成10年から介護の仕事をしているので介護保険が始まる前から介護の仕事をしている計算。
こう言っちゃなんですが、介護の経験はとても長いほうになります。
そして今の仕事に就くときには、これまでの介護の仕事の経験を考慮していただき前職の給料以上を出す条件で就職しましたから、介護関連の仕事としては少ない金額ではありません。
年収はボーナス込みで、450万円もらっています。
現在、小さい家ですが注文住宅を建て、妻と小学生の子供2人を養えています。
妻も週3回程度の楽なパートの仕事で、家事と育児をしながら生活できています。
子供もいろいろな習い事をしており、習い事の月謝の必要です。
また習い事の送迎や遠征の手伝いで結構出費も多いですが、私が介護の仕事としてはそれなりに給料をいただいているので、妻が軽いパートで済み自由に動ける時間も多いので何とかうまく生活が行えています。
今までの介護の仕事に比べると特にに肉体的に楽で、給料もこれまでで一番多くいただけおり、今の機能訓練型デイサービスの仕事はメチャメチャ満足しています。

入浴介助がなくて楽でも感謝されるデイサービス職員
介護の仕事はキツくて給料も安くて大変な仕事だとよく言われます。
たしかに楽な仕事ではないですし、とってもたくさんの給料がもらえる仕事ではありません。
しかし、世間で言われているほど悪い仕事ではありません。
まず、人に感謝される仕事です。介護関連の仕事はよく「ありがとう」と言っていただけます。
感謝されない仕事は多くありますが介護の仕事みたいに、直接しかも毎日のように「ありがとう」と言ってもらえる仕事は多くはないですよね?
また、介護関連の仕事は今はたくさんあります。
施設での介護、デイサービスでの介護、福祉用具のレンタルや住宅改修の仕事、施設の管理者や相談員、ケアマネジャー、施設の経営など介護の仕事とは言ってもとにかくたくさんの仕事があります。
まず施設で介護の仕事に就いて、それから自分に合った介護の仕事を探すこともできます。
介護関連の仕事の中でも、自分に向いている仕事を探すことができるところも介護の仕事のいいところです。
また、ステップアップしていくことで給料を確実に上げるていくことができます。
私も入所の介護職員から、ケアマネジャー、相談員を経て現在、機能訓練型デイサービス管理者をしています。
根気よく続けていくことで、給料もよくて仕事内容も比較的楽な仕事にステップアップすることができました。
このように介護の仕事は世間で言われているほど悪い仕事でもありません。
もしこれから介護の仕事に就こうかと考えている人がいれば、とにかくまず介護の仕事に飛び込んでみること、そして介護の仕事に就いたら根気よく続けながら自分に合った介護関連職を探していくことをお勧めします。
介護の仕事でも十分家族を養っていくこともできます。迷っているならぜひ介護の世界に飛び込んでみてください。
ベテランが入浴介助がない楽なデイサービスを押す理由
- 介護保険が始まる平成10年から働いているベテラン
- 様々な施設を渡り歩いたがディサービスがズバ抜けて楽
- 介護で大変と言われる食事や入浴の介助がない
- ディサービス管理者が貰える年収は450万円
- 毎日のようにありがとうと言われ気持ちよく仕事できる
20年に渡り、様々な施設で様々な職種に従事してこられた吉川さんは、正に介護業界の大ベテランの一人と言って過言ではない人物ですよね。
介護職は職場によりキツいキツくないがハッキリ出る職種ですが、経験を積んでステップアップしていけばお給料も上げていける世界です。
ホスピタリティ精神があるのなら是非チャレンジしてみてください。
