こんにちは!ホームヘルパー1年生になったスミレです。
晴れて未経験での介護職転職を果たし、新米ながらに奮闘した経験をお伝えしていきます。
右も左もわからず始めたホームヘルパーですが試行錯誤しながら切り開いた私の経験談です。
ホームヘルパーのお仕事は毎日が驚きと発見の連続
知り合いの会社への就職が無事に決まりトントン拍子で訪問介護事業所のヘルパーとなった私でしたが、先輩ヘルパーと利用者様の自宅に始めて訪問した際はすっごく緊張したのを覚えています。
「平常心、平常心」と自分に言い聞かせ、初めて訪問した利用者様は重度の認知症を患っている80代の女性。
「お父さんは数年前になくなってねえ。」「わたしはこんな生い立ちでねえ。」と、何度も何度も同じ話を繰り返される方でした。
今までの私の人生では接したことのない認知症の患者様。
これが認知症なのかと、全く初めての経験。
でも、不思議とビックリする事も苦手意識もなく、これからこのような方のお役に立っていくのだと逆に自覚が湧いてきたんですよね。
まだ経験はなく無資格ではありましたが、プロ意識を持たなくてはいけない思いはいっぱい。
先輩の動きをよく観察したり、お年寄りとどのようにコミュニケーションを取っているのか利用者様の表情をよく観察。
当時はその時の学びや感じたことを日記につけていましたね。
後から読み返すと、初々しいなと笑えます。
営業時代もそうでしたが毎日が新しいことばかりで、同じ毎日が繰り返されるわけではない。
新鮮で、アドレナリンが湧いていたのでしょう、とにかく熱意と意気込みは負けないと自負してて先輩に言われた通りに仕事に専念。
雨の日も風の日も雪の日も、足しげく利用者様の元へ通う日々で、毎日色々な学びと営業職では経験できないことが多く学びの連続でした。
ホームヘルパーのお仕事は未経験の私でも任された
当時介護保険制度が始まったばかりで、サービスを利用し始める人も多く仕事で溢れていました。
訪問介護事業所もあっという間に増えていった時期ですよ、猫も杓子もって感じで。
私にとっては、ありがたい話なのですが、会社は介護のお仕事が未経験だった私に仕事を沢山与えてくださいました。
多くの利用者様のお世話をすることは自分自身、大変勉強にもなりましたし、感謝しながら仕事をする日々。
朝早くから仕事に行き、多い時では1日10件以上の訪問で目が回りそうなシフトで稼ぎまくれた事もありました。
そんな頑張り屋さんだった私なのに、体力には自信があったものの疲れを感じる事が多くなっていきました。
その日の仕事の疲れを次の日へ持ち越し、それでも雨の日も風の日も雪も利用者様は待ってはくれません。
不思議ですよね、待っていて下さる利用者様のことを思うと、少しぐらい疲れていても苦にはなりません。
どんなに疲れていても、勤務中は利用者様の前に行くと笑顔になり満足していただけるよう精一杯のサービスを心掛けることができました。
でも、私も人間。
疲れがピークになると、段々ストレスも溜まっていきました。
自分で言うのも変ですが、利用者様に対するサービスが雑になることも増えていきました。
会社はお客様を増やしての利益を重視しており、利用者様の受け入れとヘルパーの確保が追いついていない状況になっていきました。
どの会社でも、新規顧客を獲得すれば陥るであろう、ヘルパーの人手不足問題です。
ヘルパーを始めたった1年で、この深刻な問題を目の当たりにどうしていいのか分からなくなっていく私。
新しい利用者様が増えるたびに、本来なら喜ぶべきなのに、仕事の量と自分自身の気持ちも追いついていかず、不満に思う日も増えていきまいたね。

ホームヘルパーの仕事が忙しくて子育てが疎かになる
当時、私は1歳の子供を保育園に預けて働くママでもありました。
朝、幼稚園に子供を送りお迎えは夫や母にお任せ。
私が仕事に専念できるように家族がかなり協力してくれました。
仕事が忙しくなると、仕事の顔とママの顔の切り替えがうまくいかない日も多くなっていきました。
どちらかと言えば、私の中で仕事の比率が圧倒的に多くなっていたんでしょうね。
ある日友人と食事に行った時のことです。
仕事と子育ての両立が上手くできていないことや、仕事の内容や現状の話しを何気なく相談。
色々アドバイスを受けた後、なんとその友人から「私も無資格だけどヘルパーの仕事にチャレンジしてみたい」との発言が飛び出したんですよ。
「よくぞ言ってくた!」と平静を装いつつも、内心は「よっしゃぁ」ってガッツポーズですよ。友人は専業主婦で転職ではなくパートタイムでしたが、すぐにでも働ける状況。
猫の手も借りたいぐらいの私は、その場で会社の社長へ電話をし即入職相談。
そしてまたもやトントン拍子で事が運び、友人も私と同じくコネ入社でパートのヘルパーとして働くことになりました。
人材が1人でも増えることにより、私が不満に感じていた事が少しは解消され会社の経営にも良い影響になればと切に願いました。
同様の話を社長にも懇々と話をしました。
自分の体や自分の気持ちに余裕がないと、心の込もったサービスができません。
人材の確保を会社にお願いしようと考えていた矢先の、友人からの嬉しい申し出でした。

ホームヘルパーの仕事は増え続け私の体は限界を超える
友人が入ったことにより多少は楽になったものの、やはり仕事は増える一方で仕事を回すのがやっとの状態。
依頼された仕事を全て受けるスタンスを崩そうとはしない職場。
歩合制ではなく昇級もあるわけでもなく、サービス残業に突入することも珍しくなくなりました。
経営者の気持ちも痛いほど良くわかりますし、幸い日頃の不満を社長や先輩が聞いてくれたので、1人で抱え込むことなく仕事を続けることができました。
かといって、抱いている不満が全部解消される訳ではないんですよね。
意気込んで未経験から介護職に転職してきた私の背中を、社長や先輩はいつも押して下さいました。
友人が入社したことで私も仕事がやり易くなり、少々負担も減りました。
なんとか自分を騙しながら毎日を過ごしていたのですが徐々に疲労から体重は落ち無理をしすぎたせいなのか、とうとう寝込んでしまいました。
自己管理不足といえばそれまでなのですが、体調不良をきっかけに仕事の量や働き方を見直せざるを得ません。
知り合いの会社でしたし、心からの恩義と感謝の気持ちはありましたが別の職場への転職も視野に入れるしかなかった。
まさか恩を仇で返してしまう自分に腹が立って、情けなくて。
介護の求人は、絶えず生まれては消えても、どこかで山のように沢山あります。
介護業界の永遠のテーマなのかもしれませんが、人材確保と労働者への教育や研修、質の高い介護がこの先もずっと求められます。
まだまだ介護の仕事は始まったばかり。この先ももっと介護の仕事は続けたい。
そのためにはどうしたら良いかが私のこれからの課題でもありました。
ホームヘルパー体験談!頑張りすぎて寝込んだ私まとめ
- 未経験で挑んだヘルパーは毎日が新鮮だった
- 未経験の私でもどんどん仕事を任される現場
- 仕事が忙しすぎて子育てが疎かになるワーママ
- 増え続ける業務に耐え切れなくなり遂には限界
介護職は使い捨てちゃうで!
あの頃はどこの事業所もイケイケだったからね。
