こんにちは!有料老人ホーム夜勤専任スタッフから小規模多機能型居宅介護へ転職を果たした介護福祉士のすみれです!
これまでとは違った環境下での仕事が始まり、奮闘した経験をお伝えしていきます。
小規模多機能居宅介護は3つのサービスを同時に提供
派遣社員として、小規模多機能型居宅介護へ就職が決まり、介護福祉士として働く毎日。
小規模多機能型居宅介護は、通い・宿泊・訪問の3つのサービスを組み合わせて使える珍しいサービスです。
利用者様の要望によって、3つのサービスをオーダーメイドで組み合わせることができるんですよね。
3つのどのサービスも同じスタッフが対応するので、認知症の方は特に安心感が得られるのがメリット。
毎日通所してくる利用者様は、20人程度と少人数でとてもアットホームな環境。
職員の配置も多いためきめ細かく手厚い介護を行うことができました。
午前中には、利用者様と職員が一緒になって昼食を手作りします。
一緒に何かをやり遂げることで、利用者様との距離も縮まります。
全員で昼食を取り午後は入浴や近所への散歩、カフェや買い物、それぞれの利用者様が好きに過ごせるよう職員が配慮する仕組。
利用者様が主体ですが、ちゃっかり職員の私達も楽しんじゃっています。
他の施設であるような決まりごとは殆どなく、自由に利用者様の要望に寄り添うスタイル。
いつも笑いに包まれ楽しい話し声で溢れており、良い雰囲気の中で過ごせる居心地のよい場所。
生活の一部にこの場所があるような気持ちになり、ずっと居心地良くこの施設で過ごせたらなぁと感じます。
時々職員の子どもが遊びにきたり、子ども連れで働きにくることが許可されている施設だったので、家庭の延長のような形で職員も利用者様も関係性や密度が非常に近いそんな場所でした。
小規模多機能居宅介護は利用者様優先で業務に不公平感
緩やかな雰囲気の中で毎日仕事ができ、体力的にもかなり楽になりましたね。
仕事もしやすく充実した毎日。
しかしアットホームさが故に、業務のマニュアルやルールはないに等しいので、何となく成り行きな介護サービスなところが目立つなど派遣社員ながらに感じていました。
申し送り時間を設けておらず、連絡帳や記録のみ。どちらかと言うと、申し送りは重要だと認識されていない雰囲気です。
でもこれでは、伝達ミスや服薬忘れも多いし、「これって大丈夫なのかなぁ。」って疑問に感じることもありました。
どのシフトの職員が何をするか決まりはないので、気づいた人が率先して仕事や業務をする、職員の負担の割合にバラつきがあるように見えました。
定時の排泄や入浴、環境整備やシーツ交換も決まった職員が行なっており職員の労働者が不平等に感じることもありました。
中には、利用者さんのそばでずっと座って話をしているだけの職員もいました。
超不公平感を感じる私。
「ダメダメ、また不平不満を感じたら私はダメだよ」って自分に言い聞かせる毎日。
小規模多機能型居宅介護は、通所とショートステイの施設の中だけの仕事ではなく自宅への訪問の仕事もあります。
訪問も、特にどの勤務者が訪問に出る決まりはなく、その日に空いている職員が行く状況ですよ。
自由度が高くても、やはり最低限のルールがないと、利用者様の健康管理を行ったり事故を防ぐことができません。
せっかく施設の良い部分が、悪いようになったらもったいないなぁ。
確かに、決まりごとや枠に捉われない介護は素晴らしい事ですが、ある程度は業務の役割があった方が仕事が効率良くできるのではないでしょうか?
小規模多機能居宅での不満は派遣コーディネーターに話
派遣会社に登録して派遣社員として働いていた私は、定期的にコーディネーターが仕事の状況や様子・満足・不満足を聞きに来てくださいました。
これは、本当にありがたい仕組みです。
その際に業務の内容や自分が感じたことを事細かに伝えるようにしました。
もちろん、愚痴っぽくなってしまうことの方が多かった記憶が…。
反省しています。
中々現場のスタッフに直接言いづらいことも聞いてくださり、必要があれば間に入って職場へ伝えて下さったりもするんですよね。
もちろん、職場の良い部分もたくさん伝えました。
彼女は嫌な顔ひとつせずに聞いて下さり、このようなフォローは派遣社員の私にとってとてもありがたかったですね。
利用者様お一人お一人と濃く関わるには良い介護ですが、やはり最低限の業務やルールは必要であり、ただダラダラと時間を過ごす日もあったりで疑問になることも多い。
疑問が湧きだすと居てもたってもいられない私は、現場のリーダーや管理者にも自分の感じたことを伝えました。
「不公平感をなくすために、ある程度ルールを作ってはどうか?」と提案も投げかけました。
しかし、この施設では家庭での延長でありたいので、今までのスタンスは崩さないの一点張りでしたね。
アットホームで決まりを作らずそれぞれの思いを叶えて差し上げる、この理念には共感できましたが、「ルールは作りません」ってことなので、派遣社員である私はそれに従いただ現状をこなすしかなかった。
「私ならこうするのに」って気持ちが爆発しそうで、どんどん大きな不満に変わっていきました。
どうしてわかってもらえないなぁ。残念。
小規模多機能居宅で自分の考えが間違っていると気づいた
派遣社員として、業務をこなす中、自分の役割も増えていきました。
業務内容に対する不安は色々とありましたが、考えようによっては利用者様にとって良い施設であることには気づいていました。
なぜならば、家庭や自宅の延長で自由に過ごすことができるからです。
集団行動やレクリエーションもほとんどありません。
利用者様が過ごしやすいように、利用者様の思いやしたいことを聞いて察したり、尚且つ意欲を引き出すサービスやお声かけが必要でしたから。
ゆっくりゆっくりお話を聞いて行くと初めては表情が硬い方も、段々笑顔になっていきます。
場数を踏むことで、私はそのような会話技術も段々と付いていきます。
もちろん、職員のとのコミュニケーションを密に取ることにより、業務の負担も完全ではないですが軽減された気がします。
確かに家庭の中で、生活の規則はきちんと決めませんよね。気づいた人がさりげなく介護すればいいのです。
これで良いんだ。
決められた時間に決められたことをするのは人間的ではないなと考えるようになり、すごく新たな発見でしたね。
自分の介護に対する価値観が覆されたようで、この施設で働くことができて良かったな私の考え方と価値観が変われたなぁ。
不満をどうやって良い方向に変えて行くか。私が今回学べた大きな出来事でした。
小規模多機能居宅介護に転職して失敗した体験談まとめ
- デイケアは利用者様の要望に従うスタイル
- アットホームゆえに業務マニュアルがなく不満
- 不平不満をコーディネーターに聞いてもらえた
- 職場独自の文化を理解していないのは私だった
介護長がそういうの嫌いだからね。