こんにちは!介護業界12年目になるケアマネージャーのすみれです!
私は、12年間5種類のサービスと職種を経験してきましたがその中でも1番楽だった職種を紹介しちゃいます。
ただ楽をしていた訳ではありません!しっかりと学びもありました。
小規模多機能はしんどい施設ではなく要介護度が低く楽
未経験から介護職に転職し12年が経ちました。
ほんとうにあっという間ですよ。
仕事を始めた頃1歳だった子どもはもう中学生。
私は、子育てをしながらワーママ介護士として続けてきましたが、その中で一番楽だった職種を私の目線で振り返ってみます。
楽というとなんだか語弊がありますが、体力的にも精神的にも楽だと働いていてもプラスにはなりませんよね?
あくまでも私の目線になりますが、体力的にも精神的にも1番楽だったのは、小規模多機能型居宅介護。
小規模多機能型居宅介護とは、主にデイサービスと訪問介護とショートステイを自由に組み合わせることが出来るため、全てのサービスに顔なじみのスタッフが対応できる仕組み。
サービスの特徴は、利用者様の要望になるべく応える形をとるところ。
3つのサービスがあるため、全てに対応できるスキルが身に付きます。
今日はデイサービスで明日はショートステイ、明後日は訪問介護、など利用者様お1人ずつスケージュールが違うんですよね。
主にデイサービスを利用する方が多いのですが、お昼だけ食べに来られる方や、入浴だけして帰る方、夕食を食べて帰る方など、柔軟なスケージュールに対応。
小規模な施設なので、大規模な施設とは違いじっくりと利用者様と向き合うことができるんですよね。
こういうゴチャ混ぜ形態は取っつきやすいよね。
経験を積むなら小規模多機能でなく特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームだと集団行動が多く、入浴も大浴場で皆いっせいに順番待ちをしながら短時間で済まされるイメージですよね。
以前実習に行った某特養の施設では、車椅子の利用者様が行列を作って入浴の順番を待っておられました。
一方の職員の方は更衣する係、洗う係、移動する係、手分けして入浴介助を行なっている光景を見てビックリしたことがあります。
完全に流れ作業で、これでは利用者様の満足度は低いでしょうし、職員の方の体力の消耗も激しい。
言い方は悪かもしれませんが、まるでベルトコンベアーみたい、まるで物みたいな扱いですよ。
「特養だから致し方ないのかなぁ」って葛藤もあったりする私。
自分の親をこのベルトコンベヤー的な施設に入居させたいかと言えば、良い返事はできませんよね?
その点、小規模多機能型居宅介護は入浴もお1人ずつ個室の浴室で、移動から更衣・入浴介助まで全て同じ職員が行うんです。
利用者様にとっても職員にとっても、ゆっくり落ち着いて入浴することができ体力的にも精神的にも負担は少ないメリットが大きいですし、1回に入浴する人数も1日2人か3人程度とあまり多くありません。
あの車椅子の行列と比べたら、職員にとっても負担の少ない介護と言えます。
業務に追われることもなく時間にも余裕があるため、実際事故の件数も少ないですよね。
利用者様が座りっぱなしで職員がバタバタ動いていることもありません。
何をするにも利用者様と一緒に行動するのが決まりなんですよ。
食事を作ったり、買い物、雑用、決して急ぐことなく利用者様のペースに合わせて共同作業を行なっていくのが私たちに与えられた使命。
時間や仕事の量に余裕あることは、精神的に楽な仕事に繋がります。
小規模多機能であれば利用者様とじっくり向き合える
私は小規模多機能型居宅介護で働いていた時は、時給で働く派遣社員でした。
派遣社員と聞くと、時給が安くて給料が安いと思われがちですが、介護福祉士を取得していた私の時給は1,400円。
一方、正社員は平均的みて20万円プラス当直夜勤手当、ボーナスは年4ヶ月分が出ているようでした。
劇的に良いお給料とは言えませんが、仕事の内容からすると割に合った仕事だと言えませんか?
当直や夜勤も、ショートステイは9人までと介護保険法で定めらえているので、業務内容的に楽です。
また、資格の取得や役職に就くことで確実に月収のアップに繋いでいけます。
仕事なので楽できるってことはあり得ませんが、小規模多機能型居宅介護は、介護職に就きたいけれど忙しいのは苦手な方に凄くおススメ。
デイサービス・訪問介護・ショートステイの3つのサービスを覚える必要があり、スキルアップができます。
加えて、夜勤は、特養などの大型施設に比べてゆっくりと余裕を持って仕事ができます。
より多くの利用者様の介護をし、より多くの経験でスキルアップしたい方は大規模施設の特養をオススメしますが、1人の利用者様とじっくり向き合いのんびりと家庭的な雰囲気の中で仕事をしたい方は小規模多機能型居宅介護は向いています。
大人数のケアをスピーディーに行うことが介護はないので、小規模の施設でじっくりと介護を行うことも選択枠にあると良いですね。
アットホームな雰囲気好きだったのになぁ
ケアマネになった今でも小規模多機能の魅力を発信中
また、特養などの大型施設で働いたことがある方は、今までに経験したことない働き方ができるのではないでしょうか?
実際私は、60床ある有料老人ホームから小規模多機能型居宅介護へ転職をし、介護の概念をひっくり返されましたから。
今まで流れ作業のように利用者様の介護をして来た自分。
「私何やってたんだろう」と恥ずかしくなったのを覚えています。
業務の正確さとスピードばかりが求められた今までの介護に違和感を覚えた瞬間。
それまでの私は、仕事が早い人が褒められる職場だったんですから。
介護ってそういうことではなく早い遅いではありません。
その方に寄り添い、その方の持っているものを引き出して自立した生活を送るお手伝いに介護の本質があるんですよね。
ゆっくりでいいんです。
利用者様の願いややりたいことを叶えて差し上げる施設は、小規模多機能型居宅介護の施設の最大の魅力。
私はその魅力が分かっているので、ケアマネージャーになった今でも自分の利用者様を小規模多機能型居宅介護へ紹介することも多いんです。
意外とこのサービスを知らない方も多くおり、紹介後に喜ばれるケースが多いですね。
これからもっと小規模多機能型居宅介護が増えることを願って止みません。
体力的にも精神的にも楽な上に、3つのサービスのスキルが付くので介護の技術や知識はグッと上がります。
介護職初心者の方にもおすすめの職種です。
小規模多機能はしんどくなく利用者と向きあえる施設
- 要介護度が低い小規模多機能型住宅は特に楽な施設
- バリバリ経験を積みたいのなら特別養護老人ホームがおススメ
- 利用者様とじっくり向き合いたいのなら小規模多機能型住宅
比較的楽って言われてる代表格。
都会のど真ん中で、サ高住の施設長やってるよ。
