40代になると、途端に何かと災難に見舞われませんか?
厄年から始まる40代、バリバリ働いているのに給料減らされたとか、憧れのマイホームを手に入れた瞬間リストラされて路頭に迷った系の話はしょっちゅう耳に入ってきます。
ここにも一人、給料減らされて不満を抱いた男がケアマネージャー職として転職しようと試みていました。
40代のケアマネージャーが転職した理由は経済的打撃
こんにちわ!川野42歳男です。
以前勤めていた職場では理念に共感できることが多く、定年まで働くつもりで入職。
しかしそんな私も、会社の業績悪化に伴う昇給停止や賞与の大幅カットのあおりを受けて経済的に不安な要素が増大。
このまま定年まで働いて大丈夫なのか?って不安で夜も眠れない状態に陥ってしまいました。
元々流通業界で働いてきた私ですが、深夜近くまで永遠と続くサビ残に耐え切れず介護の世界に足を踏み入れたのが35歳の時。
介護のお仕事に就くのに年齢は関係ないと言われていますが、遅めのデビューだったこともあり最短でキャリアを形成するプランを立て、ホームヘルパー2級から始め、介護福祉士、ケアマネージャーと順調に資格取得。
資格を取得したら確実にキャリアアップできるこの世界は私にとって、ドラクエの世界でした。
ケアマネージャーになった当時、私はディサービスのいち介護職でしたが資格取得を機に生活相談員の枠に大抜擢されてしまい、現場から離れることになった私は未経験の職種に不安を抱きつつも未知の世界にワクワクしていたのを今でも覚えています。
ところが、現場を離れた私に思わぬ落とし穴が待っていました。
今まで当たり前に貰っていた処遇改善手当が、当たらなくなったんです。
冷静に考えたら、現場職ではない生活相談員に処遇改善手当てが当たらないのは当然ですが、家族との時間を全て犠牲にしてケアマネージャーを取得した私としては、この結果に納得できるはずもありません。
その時初めて「ケアマネージャーを取っても昇級しない不都合な事実」にぶち当たった私。
40代ケアマネは転職エージェントを頼り市場の現実を知る
私が抱いたこの処遇改善手当が当たらない不満は、すぐさま上司の知れることになってしまいます。
上司から「資格が当たらない分残業代でカバーすればいい」とアドバイスを貰った私でしたが、そもそも介護業界に入った理由がライフワークバランスを充実したかったから。
「家庭を充実させてこその仕事」の理念と矛盾した上司の言葉に、金銭的なことだけでなく会社の姿勢そのものに疑問を抱き始めた時、転職を考えるターニングポイントになっていだんですよね。
まだ生まれたばかりの息子と、小学生になる娘がいたものですからいきなり退職する危険を冒せず、ディサービスの仕事を続けならの転職活動が始まりました。
まずは、転職エージェントのスマイル介護SUPPORTに登録。
担当してくださったキャリアコンサルタントと相談しながら、転職で重視すべき条件を絞り込んでいきました。
転職活動を始めたばかりの私は、特養やグループホームの介護職との兼務になるケアマネは希望しておらず、居宅利用者を支援する事業所に的を絞って探していました。
ただ、ケアマネージャー業務自体未経験であることをキャリアコンサルタントに伝えると、私が希望する条件は少なく、やはりこれまでの介護経験を重視する施設系の求人が多かったですね。
私は最終的に法人の理念や待遇を重視し、小規模多機能型居宅介護を始め、施設系と居宅系の中間に位置する現在の職場に落ち着くことになります。
40代ケアマネは転職エージェントに志望動機を丸投げ
現場での経験は長いとはいえ、40代の転職は厳しいと聞いていましたから、転職活動を開始した当初は求人に出会えるのかメチャメチャ不安。
介護のお仕事は他の業種に比べ慢性的な人手不足ですから、何とかなるって楽天的な部分もありました。
それ以上に、ケアマネージャーって未知の職種で自分に何ができるのか?どんな経験をアピールすれば採用されるのか?様々な疑問が湧いては消え、不安ばかりが募っていく私。
まだ幼い子供たちを扶養している立場なのに、減り続けているとはいえ最低ラインの収入が保証されている権利を放棄していいのか?未経験の不安定な状況にわざわざ飛び込んでいいものか自問自答を繰り返す私。
ただ、そんな不安も担当キャリアコンサルタントが懇切丁寧に指導してくださり、自分では考えもつかなかったキャリアや強みを引き出してくれ感謝しかありませんね。
転職サイトだとどうしても、全部自分で考えて行動しなければならないので本当にありがたかったですね。
私が希望する求人を紹介してもらえる段階に入った頃、家族に思い切ってカミングアウト。
妻はもちろんのこと、小学生になったばかりの娘までもが「人生一度きりだから」と転職を積極的に応援してくれる形。
もし、妻や娘から反対の声が上がっていたら転職を断念していたかもしれません。
本当に家族には感謝しています。
経済的な不安を抱えていた私は、転職先から内定を貰った段階で職場に退職の意向を伝える手はずにしていました。
これは、転職活動には最低でも3か月はかかると経験則から分かっていたことですが、やはり退職を伝えてから退職するまではパワーを使いましたね。
辞めるつもりでいる私にも、来年度の予定や計画を話してくれるんです。
迷惑でしょうが、この時点でカミングアウトはできていませんから良心の呵責に苛まれましたね。
転職エージェント頼りにせず自分で考え動くことも大切
転職活動で苦労した点は、やはりケアマネージャー職に未経験で挑んだ後ろめたさが先方に伝わり足元を見られた感がハンパなかったこと。
介護職としての経験であれば胸を張ってアピールできるものの、未経験に挑戦の不利な条件しか抱えていなかった私。
不利な条件ばかりで足元を見られれまくった私を救ってくれたのが、担当のキャリアコンサルでした。
未経験だろうとケアマネにかける私の思いを汲み取ってくれ、それをどうアピールすべきか、親身になって考えてくれたのには驚きました。
私の仕事が終わってからのミーティングですから、軽く9時10時ごろまで話を聞いてくれた形ですね。
ただ、不満もあります。
複数の転職エージェントに登録した私ですが、全く希望していない条件の施設をゴリ押しされたり、最初に紹介された案件を断ると次はもうないと言われたり、やはり転職エージェント自体を慎重に選ばなければドツボにはまると感じました。
それぞれ企業の事情もあるんでしょうが、もう少し転職者の立場に寄り添ったサービスを展開してほしいものです。
禁じてかもしれませんが、転職サイトで紹介されている事業所に直接アポイントを入れる手段も私の場合メチャ有効でしたね。
未経験であっても熱意が伝われば面接を開催してくれる事業者さんがおおかったです。
転職は、転職エージェント頼りにせず手段のひとつと考えるのが最短で転職を実現できる秘策ですね。
現在の私は、希望した小規模多機能型居宅介護でケアマネージャー兼介護士として勤務する毎日を送っています。
転職して良かったと感じるのは、やはり前職よりも年収ベースで50万円以上アップしたことです。
前職と違い、現場職でなくても資格手当がキッチリついているのも嬉しいばかり。
また、転職先が営利目的の事業者ではなく社会福祉法人なのも、機械的に介護する場所ではなく利用者だけでなく職員にも人間らしい優しさを与えれられるそんな場所だったのが私にとっては、一番だったかもしれません。
皆さんも、不満が爆発してしまう前に、自分らしく働ける安住の地を見つけてみてはいかがですか?
未経験のケアマネ転職で給料アップを実現させたケース
- 家族との時間を犠牲にケアマネを取得したのに減給された
- 未経験のケアマネで何をアピールすればいいのか分からなかった
- 悪い転職エージェントに望んでいない案件を紹介され腹が立った
- 良い転職エージェントは22時近くまで一緒に悩んでくれれた
- 転職エージェントに丸投げせず自分で考えることも大切