老人施設って種類がありすぎて、どこが楽なのかキツいのか分かりませんよね?
ますます増加する高齢者のため様々な施設が登場しますが、思ってもみない方向に行ってしまう施設もあります。
僕がサ高住を知ったのは、ケアマネやってる大学の先輩に「サ高住を作りたいから事務方を任せたい」と言われたことが始まり。
辞めたい人が続出するサ高住はほこびが生じている
人生100年時代に入ろうとしている日本では、高齢者が必要としている終の棲家は大幅に足りないと予想されてきました。
有老はお金持ちじゃないと入れないし、特養は介護度が高くないと入れない中で、サ高住は最後の切り札として期待された施設。
高齢者施設のひとつであるサ高住は、サービス付き高齢者住宅の略で、2011年に高齢者住まい法が制定されて最近で爆発的に増えた施設のひとつ。
制度的には、高齢者向けの機能が備わった単なる民間の賃貸住宅。
僕らが家を借りるように、60歳以上の方が借りられる賃貸住宅で完全自立の人が入居できる住宅だなんだ。
サ高住は介護を必要としない60歳以上の方が制度上の違いね
僕も大学の先輩に、「今なら国から補助金がわんさか出るからサ高住作ろう!!」と誘われたんだけど、途中から話の雲行きが怪しくなり僕は直前で辞退。
みたいな感じで不安を覚えたんだ
ご高齢者の命をお預かりするのに、そんなに人員が少なくてもいいの?って無知な僕はまず不安を覚え、自立でない高齢者が入居したらどうするねん?って不安が大きかったんだよね。
日本は当初、自分で日常生活をこなすことができる、いわゆる自立者の高齢者をサ高住の需要として見込んでいたんだ。
でも、今は本来の制度と現実に乖離が起こり始めてるよね?
よく聞くあるあるが、介護度は低いものの認知症を患っているご高齢者が次々と入居し、もともと人員的に手薄なサ高住の職員はその対応に追われて疲弊しているって話。
サ高住の夜勤は楽できると考え、入職したものの現実は最悪で「辞めたい!!」って悲痛な叫びは、現場職でない僕の耳にも入ってきます。
辞めたい人が続出するサ高住は理想と現実ギャップが顕著
安否確認が義務付けられているハズのサ高住で、死亡や骨折の事故が多発していると、少し前に朝日新聞が報じ話題になりました。
もっと驚くべきはその発生件数で、1年半の間に3,000件以上起こっているっていうんだ。
ここで事故が報じられた時も、制度上は民間の賃貸住宅なのに、実際は要介護者が大半を締めていた例が挙げられてた。
サ高住は1日1回の安否確認と生活相談が義務付けられているだけで、夜間は緊急通報システムさえ備えていれば基本的に職員は常駐しなくてもいい仕組みだから、ほころびが生じてしまう。
ただ、安否確認が1日1回っていうのが事故を起こす原因にもなっていて、自己の大半が個室内での事故。
とある事故では、個室で出血死していたご入居者様が5時間後に発見された痛ましいニュースも報道されていますよね。
また、施設によっては受け入れる要介護度や、認知の対応も違うので、よく調べずに転職して地獄を見たって話はあるあるですよね?
介護度が低すぎて特養に入れない高齢者が、サ高住に流れてきて現場がいたく消耗してるって話も、よく聞きます。
消耗してるのは現場の職員だけじゃないんですよね。
経営を圧迫するもんね
僕も先輩ももともと訪問介護を取り仕切っていて、その延長線上にサ高住を作ろうと計画したんだけど、要介護度が高いほど儲かる仕組みは現場職でない僕でも分かること。
認知で昼間・夜間とわず徘徊され職員が疲弊する、経営に関しても負担が大きい割に介護報酬が少ないって地獄じゃないですか?
辞めたい人続出のサ高住は不要サービスの過剰提供が問題
そんな不条理な現実を挽回しようと始まるのが、過剰サービスの提供です。
入居者を併設の施設以外では介護サービスを使わせない、いわゆる囲い込みも大きな問題。
同じ介護サービスを提供する者として恥ずかしいよね
民間企業である以上、利益を追求しなければならないことは、よく分かります。
でもこんな風に不当に利益を上げては、お上が黙っちゃいないだろうし、結果として他の介護サービスにも波及。
限度ギリギリまで点数を使い切らなくては売上が上がらず、常にプレッシャーを感じるケアマネも多く、ストレスから辞めて現場職に戻ってしまう人も多いですよね?
人間味のある人って、理想と現実の狭間で苦しみもがくんです。
でも、業者の中には、無意味にサービスを増やしたり、不必要なサービスを付けたりで、故意に介護報酬を増やして、自分たちは何食わぬ顔で生きていける奴らがいることを忘れてはダメ。
正義感の強いケアマネが辞めたら誰が悪徳ケアマネを守るの?って思ってしまう。
ご利用者様やご家族が納得しての制度であれば全く問題ありませんが、介護点数って僕ら一般人にはワケワカメでしょ?
最近では、無届のサ高住のウワサもチラホラ聞くから、本当に悪徳業者って嫌な存在。
ついでに言っておくと、そういう過剰サービスを提供する悪徳業者は、職員に対してもケチだから何かとトラブルになります。
ご高齢者にウソつくだけじゃ足りず、従業員にもウソつく業者は後を絶ちません。
全部がというわけではありませんが、統計的に見て求人にお金をかけないケチな業者が多いですね。

辞めたくなるサ高宅に転職しないためのアドバイアス
最近、別のサ高住からとあるサ高住に転職した30代の話。
サ高住って元気なおじいちゃんおばあちゃんが多くて、一緒にレクリエーションを楽しむ住宅と考え転職するも、要介護度の高いご入居者ばかりで疲弊。
しかも夜勤はたった一人で対応する地獄で、一晩中ナースコールの嵐で消耗。
この前なんて、職域を通り越して急変したご入居者様のために彼が救急車を呼んだってオチ付き。
このように、楽できて給料もたくさん欲しいと、サ高住を転職先に選んで失敗する介護職は後を絶ちません。
それは何故か?
基本的に、サ高住は、夜間対応の人員が1人であることが多く、突発的なハプニングに対応する能力が求められます。
でも誰も突発的なハプニングに遭遇したくありませんよね?
そんな方は、やはり夜間の人員も揃っている有料老人ホームの夜勤職がおススメです。
万が一何かあっても、夜勤のナースや警備員と分担して対処できるから安心じゃないですか?
老人ホームの夜専を探すなら断然スマイルSUPPORT介護がおススメ。
何故かって?
スマイルSUPPORT介護はもともと、老人ホームの運営から始まった企業で、老人ホームの裏の裏まで知り尽くすキャリアコンサルが多数在籍している。
しかもコンサルは基本的に介護系の資格を持っているから、現場職の苦労もちゃんと分かっている。
こんな力強い味方はいないでしょ?
辞めたい介護職が続出するサ高住の実態を暴露します
- 制度的には単なる高齢者向けの賃貸住宅
- 安否確認と生活相談が義務付けられているだけで矛盾が多い
- 不要なサービスを過剰提供する業者が絶えない
- 情報収集して労働条件の悪いサ高住に入職しない
