老人施設と言っても種類が多く、どの施設がどんな基準で運用しているのか把握できませんよね?
超高齢化を迎える日本では様々な施設が登場して、ご高齢者方の役に立っていますが、非常に職員の評判が悪い施設もチラホラと見受けられます。
グループホームもそのうちのひとつ。
今回は、なんでグループホームの職員がこぞって辞めたがるのかその実態に迫ってみましょう!
働くにあたって気を付けること1!自立を促す施設
グループホームは一般的に、専門スタッフが病気や障害で生活が困難な人たちをサポートしつつ、少人数で生活する介護形態を指します。
この日本においてグループホームと言えば、認知症高齢者グループホームを指し、認知症を患う高齢者が自立した生活を送れるよう支援する福祉施設を指すことが多いですよね。
施設ではあるものの、家庭の生活に近いかたちで生活を送り、認知症の症状を少しでも和らげることができるよう利用者にも役割が与えらているのが特徴で、どのような役割を与えるかは認知症の症状によります。
基本的にこの施設には、認知症の状態にあると医者から診断された要支援2以上の高齢者が入居できることになっており、重度な要介護者は利用できない仕組みになっています。
入居する高齢者が9人までと少人数であることから、家族的な介護を行うことを目的としており、施設の構造も小規模で作ることができるため、介護保険法のスタート共に急速に数が激増した歴史があります。
しかし、その急増の裏には、施設そのものだったり、職員の数がそもそも足りておらず経営状態が思わしくない施設が多く問題になっています。
代表的なものに、洗濯や掃除、料理の日常生活を送る上で必要不可欠な家事が分担される形なんですよね。
ですから、職員はご高齢者のケアをするのではなく、どちらかといえばサポートをする形で、入居されているご高齢者の対応のため、365日24時間のシフト勤務になります。
夜勤もありますが、入居されているご高齢者はみな寝てしまうので見守るだけの仕事がメイン。
もちろん、夜間帯に入眠されない方がおられても、睡眠導入剤や安定剤を服用するケースが多く、大変な思いをすることは少ないようです。
働くにあたって気を付けること2!無資格でもOKな施設
介護施設は一般的に介護系の資格がないと働けないのに対し、グループホームは経験や資格がなくても働ける施設。
しかも、ご高齢者の自立を促す施設だから、老人ホームと違いマニュアル通りに動かないのも特徴のひとつ。
朝7時に起床して朝食。
食事がすむと職員が食器を片付けるのではなく、各自で食器を洗いお片付け。
その後、ご高齢者自ら与えられた役割をこなし、職員はあくまでサポートの見守りメイン。
外出が極端に制限されているわけでもなく、食材の買い物に出かけますし健康のための散歩も欠かせません。
昼は一緒にレクリエーションを楽しみ、夕食、入浴と続き、就寝したことろで1日が終わります。
ここでは、即興で考えたアイデアや、アドリブが活かせる施設で、臨機応変に動くことができる人であれば、やりがいに繋がるのではないでしょうか?
一緒に食事を作ったり洗濯や掃除も共に行いますから、常にアットホームな雰囲気の中でサポートする喜びを感じることができます。
また僕達のホームと違い、何をするにも特にスケジュールは決められておらず、個人ひとりひとりの要望を聞き、ゆったりとした時間の中で生活することになります。
これらの背景から、グループホームは高齢者の自立を促し、職員はあくまで黒子です。
ご高齢者が難しいと投げ出す作業であっても、最初から手伝うのではなく、出来る限り行動を促していくのが職員の役割です。
人の役に立ちたい気持ちはもちろんのこと、せっかちではなく気長に見守ってあげられる方であれば、やりがいを感じるのではないでしょうか?
また、認知症の中には日常生活そのものを忘れかけている方もいらっしゃるので、日ごろから注意深く人の行動を観察する洞察力も併せて持っていれば、職員にピッタリ合う人物だと言えますね。
働くにあたって気を付けること3!職員の過酷な夜勤状況
以上のことを踏まえると、グループホームは一件楽な施設ランキングに入りそうな勢いですが、問題点も山積みな施設と言われています。
グループホームでは、職員の過酷な夜勤状況が報告されており、安全対策がしばし問題になります。
夜勤を担当する時間帯は施設によって異なりますが、僕の働いているホームと同じく17時から翌朝9時ごろのシフトが一般的。
夜間帯のうち2時間は法的に定められた休憩仮眠タイムですが、日勤と夜勤が続く体内時計が狂ってしまい体調不良になる人が続出します。
グループホームの夜勤がキツイと言われるのは、利用者9人に対して1名以上の配置でよいとされている人員体制。
この言い回し何とかならないのかしら?
グループホームの夜勤帯は老人ホームとは違い看護師や警備員の常駐は求められておらず、何かトラブルが発生した場合は職員一人で対応することになりストレスが溜まります。
基本的に介護の現場では何が起こるか分からない怖さがありますよね?
ですから、夜勤帯であっても機転を利かせて臨機応変に対応できる人材が求められるんです。
しかも、グループホームはご高齢者との距離が近いだけに、急変した場合はパニックになりがちです。
働くにあたって気を付けること4!条件の悪い職場
グループホームの夜勤職はキツい辞めたい人がいる一方で、天国だとおっしゃる方もいるから施設選びは本当に大切だよね。
グループホームって認知症のおじいちゃんおばあちゃんと一緒に共同生活を送れ、レクリエーションや買い物の楽しめると考え転職したものの夜勤が過酷すぎて疲弊する人が続出。
こんな風に楽しくお給料をもらいたくグループホームを選んだのに、失敗する人が後を絶ちません。
それは何故か?
夜勤は基本ひとりでいいって決まりだから、突発的なハプニングに対応する能力が求められるからです。
よっぽど自身がある人を除き、やっぱり誰しもハプニングには遭遇したくないものです。
そんな方にはやはり、看護師や管理者など夜間の人員が揃っているグループホームを選ぶのがお勧め。
夜間帯に複数の人員がいれば、分担して対応することができますから安心じゃないですか?
グループホームの夜専を探すなら、断然きらケアがおススメです。
きらケアは、グループホームとの繋がりが強く、裏の裏まで知り尽くすキャリアコンサルタントが多数在籍しています。
しかも、彼ら彼女らは介護系の資格を持っているプロでもありますから、現場職の苦労もちゃんと心得ているところグッド!
こんな心強い味方がいれば、あなたの希望する施設はきっと見つかります。
独りで悩やんでないで、まずは登録して相談に乗ってもらいましょう!
グループホームで働くにあたって気を付けることまとめ
- グループホームは自立を促すための施設
- 無資格でも活躍できるグループホームは貴重
- グループホームの問題点は過酷な夜勤シフト
- 条件の悪い施設に入らないためには情報収集が必要