介護士ってキツい・汚い・危険な仕事って言われてますが、本当にキツい職業なのか疑問です。
勤務している有料老人ホームでは入居者だけでなく職員も活き活きとしているんですよね。
僕自身、直接処遇の職員ではありませんが、当たり前の仕事をしているだけで入居者様達から「いつもありがとう」の声をもらえる。
サラリーマンとして権力争いや出世レースに揉まれながらも生きてきましたが、ここでは人間らしい何かを取り戻せそうでハマってしまいました。
介護が楽だった理由は昼間に入居者がいない老人ホーム
こんにちは。私は現在介護福祉士として特養ホームで働いている35歳の女です。
保有している資格は介護福祉士。
私はこれまで様々な介護施設で働いていましたが、そのなかで最も楽だった有料老人ホームでのエピソードを語ります。
私の勤務した有料老人ホームは、介護度の低い人ばかり。
介護に手がかかる人は別の施設に移すなどしていたため、基本的には介護らしい介助をすることはありません。
入居者のほとんどがデイサービスやデイケアに通っていて、昼間はほとんど人がいることもありません。
デイサービスを利用しない日であっても、部屋から出ないのが基本で食事の時やトイレなどに出てくる以外は部屋で何をしているのかも知りません。
老人ホームはプライバシー重視ですから。
昼の勤務は食事の準備と記録、掃除や洗濯や病院の受診や薬を取りに行くことくらいで、入浴はデイサービスで入ることが基本で夜勤は二時間置きに見守るだけ。
排泄介護などの必要もなく、ただホームにいるだけでいいですし、夜勤は楽なうえ給料も良いので、これまでのどの介護現場よりも一番楽でしたね。
介護が楽過ぎてまるでアパートの管理人状態で暇だった
精神的にも肉体的にも楽なことばかりでしたね。
そもそも介護度が低い方ばかりですし、認知の症状も低く急変の可能性もありません。
もちろん、もしかしたら何かあるかもと頭には入れていましたが、実際に緊急な事態に陥ることはなく楽でしたね。
仕事内容も、移乗したり入浴介護やリクレーションもほとんどありませんから動くことといったら掃除をする時くらい。
部屋の掃除や洗濯をしなくてはなりませんでしたが、動くのはそれくらいです。
私の場合、他の介護施設から有料老人ホームへの異動となったため、こんなにも楽な仕事があるのかと驚いてしまいました。
夜は見回りをするのですが、ご入居者様達はデイサービスのレクで疲れていますし、睡眠薬を飲んでいる人も多く部屋を覗いて異常がないことを確認して記録に「異常なし」と書くだけ。
こんな楽な仕事あってもいいのでしょうか?
後はひたすら、朝まで時間が過ぎるのを待つだけでしたね。
テレビを見てスマホを弄って、ほんの少し見回りをして夜勤手当てをもらえてしまいます。
朝はポータブルトイレを掃除するのが少し面倒と感じる程度で、夜間の排泄介助の必要もなく、たまに緊急コールが鳴ったとしても部屋が寒いとか喉が渇いたなどの訴えばかり。
イメージ的には、高齢者のためのアパートの管理人ですね。
夜勤は嫌だとおっしゃられる方も多いのですが、昼間よりも夜の方がすることがなくテレビを見に職場にやって来て、ちょっと働くイメージですね。
昼間も掃除がメインで入居者と接する時間も少ないので、たまの定期検診や体調不良時の病院受診が面倒なだけで見守りがメインだから特別何かをしなくてはならないことも稀ですね。
介護拒否のある入居者対応をしなくてはならないこともなく、気分的にも楽でした。

介護が楽な老人ホームでもらえた年収はなんと270万円
年収は正規職員での雇用で、夜勤が8回から9回を入れても270万円ほどです。
一般的に見て年収は少ない方かもしれませんが、独り暮らしで特に贅沢な暮らしをしているわけではない私は、生活をするには十分ですし余裕で貯金をすることもできました。
家族を養わなくてはならない社員はこの年収では少ないため、夜勤だけではなく宿直も積極的に行ったり役職をつけて給料をあげようとしている人がほとんどですね。
夜勤手当ては1回で6,000円がプラスされ、宿直は3,000円がプラスされる仕組みですから、固定の月収だけではもっと年収は低くなる計算ですね。
積極的に夜勤シフトに入ることで、270万円まで収入を増やすことが出来るわけです。
家庭がある人やちょっといい車を乗りたい、いい家に住みたい人にとってはもっと給料が欲しいと考えるかもしれません。
でも、独り暮らしで必要最低限の暮らしであり、高みを望まなければ貯金をすることも年に3回はちょっとイイ旅館に宿泊する旅行にも行けちゃいます。
私の場合ですが、給料面に関してはある程度満足していましたし、不平や不満などもありません。
夜勤帯は暇すぎたので、働きに対しての単価としては逆にもらいすぎているようにも感じました。
介護は楽だから重労働ばかりのイメージを取りはらおう
介護職は安月給で重労働のイメージがありますし、介護施設によっては重労働で精神的にも辛い施設が多いのも確か。
特に、特別養護老人ホームなどの大型施設は、介護度が高い人しか入ることができませんので、介助しなければならないことが多く認知症が重度である方が多いので精神的にも肉体的にも辛いことが多いんですよね。
しかし、介護度が低い人が大半の有料老人ホームであれば、精神的にも肉体的にも辛いことは少ないですね。
これから介護職に就くために施設探しをするのであれば、面接の時に入居者や利用者の介護度を訪ねることも必要不可欠ですね。
有料老人ホームであっても、介護度が高い人を積極的に受け入れている施設もありますので、必ずどの程度の介護度の利用者が多いのかを訊ねることが必要なのではないでしょうか?
また、面接でしっかりと入居者の状態を見ることも大切。
車椅子率が高いから大変だと考えるのではなく、精神状態もしっかりと把握をしていないと介護拒否や帰宅願望者が多く精神的に辛いことも多くなります。
きちんと精神状態の確認を行うことで、理想の施設に出会うことが出きるはずです。
介護は楽?遊んでるだけの老人ホームで暇だった体験談
- 有料老人ホームは介護度が低い入居者ばかりで楽過ぎ
- 夜勤は見回り程度で他にすることがない
- 楽な老人ホームでもらえる年収は270万円
- 転職する際は、介護度が低い施設を選ぶのがポイント
僕が知っている介護現場は、勤務先の有料老人ホームと親戚が経営しているディケアだけですが、みんな活き活きとして働いている。
介護することに誇りを持っているし、皆ホスピタリティ精神がパンパない。
どうして悪いイメージだけが先行してしまうのか、少し悲しくなってしまう一ノ瀬でした。