老人ホームの入居者さん達は、普段何をしているのか気になったことはありませんか?
私が在籍している老人ホームでは、ご入居者様達を飽きさせないよう職員一丸でレクリエーションを考えているんですよね。
お正月の初詣に始まり、ゴールデンウィークの演奏会、秋にはご入居者様と職員が一緒に文化祭を開催。
ずっと工場勤めをしてきた僕は、こういう世界があるなんて思いもしません。
まるで遊びのデイサービスが楽だった理由はレクの時間
こんにちは!
結婚して日本を離れ海外に移住した30代女です。
独身時代に働いていた介護職経験を活かして、現在は海外で訪問介護をしています。
日本では、保育士の資格で介護施設員として働いていました。
独身時代に働いていた介護施設名は、栃木県宇都宮市に位置する特別養護老人ホームさくらの杜。
特別養護老人ホームとデイサービスが併設されており、私はデイサービスで派遣社員として働いていました。
田舎のデイで方言のきつい方が多かったですが、4世代同居で曽祖父と同じ家で育った私は栃木弁に馴染みがあり私も方言で返したりして楽しく勤務。
沢山思い出がある中でも一番印象深かったのは、レクレーションの時間。
週に何回かはカラオケや施設内散歩、体操をする他、職員が持ち回りでレクレーションの内容を考えましたが職員の個性が出てて面白かったです。
私が当番の時にはクイズやゲームをすることが多かったのですが、その中でも特に準備のいらない絵でするしりとりが楽だった上に盛り上がって嬉しかったですね。
痴呆症が進んでいない方が中心でしたから、職員含めて皆でわいわい言いながらするゲームは本当に楽しい時間でしたね。
まるで遊びのディサービスは楽しく過ごしてもらう施設
デイサービスということもあり自立した方が多く、いかに楽しく一日を過ごして家へ帰らせるかに重点が置かれていました。
職員ひとりひとりが笑顔で介護にあたっていたのが、特に印象に残っていて、私も自然と同じように仕事ができるようになっていました。
中には寝たきりやおむつ介助、流動食が必要な方や人当たりが厳しい利用者さんもいらっしゃいましたが、1日あたり数人だったので職員に余裕がありました。
大部分の利用者は排せつ介助や食事介助・歩行介助が必要ですが、その日の当番がしっかり決まっていて、職員同士が臨機応変にお互いに助けが必要な時は声を掛け合って助け合える職場。
快適な1日を過ごしていけるように、サポートしあえる環境が出来上がっていたので、介護経験の浅い私でも沢山の経験をしながら学び成長させてもらいました。
レクの時間は栃木弁で冗談を言いながら全体を数人の職員で見守っています。
私に不備があったとしても、チームとしてサポートをしてくれる安心感があって働きやすい職場。
身体介助と比べると肉体的にも精神的にも楽で、どちらかというと私も利用者さんたちと一緒に楽しむ時間でした。
絵でするしりとり時も、各テーブルごとに職員がついて一緒に考えたり、絵を描きながらああじゃないこうじゃない、こうしたほうが分かりやすいんじゃないかと意見を一緒に出してくれていました。
私も全体を見ながら、○○さんの絵、分かりやすいなぁ。とか、ウサギだったらもちっと耳が長くねぇと分かんないんじゃねかよ。
などと口を挟んでは一緒に笑い合いながら楽しく仕事をすることができました。

まるで遊びのデイサービスでもらえた時給は850円
派遣社員として働いていたので、ボーナスはありません。私の場合、ちょっぴり低めの時給850円がスタート。
その代わりと言ってはなんですが、派遣社員は送迎の運転を全面免除されていたので送迎はサポートのみ。
1日8時間勤務、利用者の送迎の関係上1時間程度の早出と遅出の勤務がありました。
結婚前に実家で暮らしながら働いていた私には十分な収入でしたが、一緒に派遣社員で入った大学生のお子さんに毎月10万円の仕送りをしている方は、デイサービスから特別養護老人ホーム勤務に移って夜勤手当をもらっていましたね。
同じデイサービスで働いていたシングルマザーの方は、お子さんがまだ小学生ということもあり日勤だけで頑張っていました。
デイサービスの特質上、週末が休みになってしまうので、入居施設に比べると正直収入は少ない感じです。
独身者で実家住まいなら十分ですが、正直なところ独身で一人暮らしでも厳しい収入かなぁ。
旦那さんが正社員勤務であって、パートで働くのだったらアリかもしれませんが、自分が大黒柱として働いていくのは、難しいでしょうね。
職員全体を見回しても、男性職員は独身者か正社員さんしか見当たりません。しかも、正社員は数人の主任クラスしかいませんでした。

まるで遊びみたいな仕事なのに感謝される介護にハマる
私は介護を通して、これからの人生をどう生きたいか見つけることができました。
利用者さんを見ると、気難しい人・素直な人・1日仏頂面をしている人・誰彼かまわず「ありがとう」を連呼している人・ずっと不平不満や文句を言っている人など様々。
それぞれ歩いてきた人生の縮図が、年をとってから現れている現実を働きながら実感しましたね。
私はどうだろう?これから生きて行きながら、最後に痴ほうにかかってしまった時にどんなおばあさんになるのだろう?
できるのだったら、にっこり笑って可愛らしいおばあさんになりたいですね。
介護は楽なことばかりではないのは確か。
理不尽に怒られたり、殴られそうになることもあります。
給料も正直な所、良いとはいいがたいです。
それでも、にっこり笑ってありがとうと直接言われる仕事は、他にはありません。
つないだ手から、少しでも元気に生きようとするエネルギーをもらうときもあります。
落ち込んだ時に利用者さんに悩みを話すと、人生の先輩としてアドバイスを貰えることもあります。
誠実に仕事をすれば、ちゃんと見ていてくれる人がいる仕事が介護職。
大変なことも多いですが共に頑張りたいですね。
まるで遊びのデイサービス!ハマった理由はレクレーション
- お爺ちゃん子だった私は介護職に抵抗がなかった
- 職員ひとりひとりが笑顔で介護できる明るい職場
- ディサービスでは派遣社員で時給850円
- 毎日感謝される介護のお仕事は病みつきになる
レクリエーションはどこの職場でも楽しめるようですね。
未経験の方は一度参加してみてはいかがでしょうか?
楽しそうに過ごすご利用者様達を見てると、荒んだ心が浄化されていきますよ。
